最新情報

お知らせ

オンライン資格確認説明会のアーカイブ

 

内 容:令和4年8月24日(水)に開催された説明会です。

〇オンライン資格確認の趣旨について(安心・安全で質の高い医療を提供していく医療DXの基盤)

〇8月10日の中医協で答申・公表された内容について

・原則義務化の内容について

・医療機関・薬局向け補助金の拡充について

・診療報酬上の加算の取扱いの見直しについて

〇具体的な申し込み手続きなど

〇顔認証付きカードリーダーのデモ

〇質疑応答

開催者:日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会、厚生労働省、社会保障診療報酬支払基金

歯科保健診療車けんし8020披露式を開催

 歯科保健診療車「けんし8020」の老朽化に伴い、この度県の補助をいただき6代目として、新型コロナウイルス感染症のまん延防止対策や災害地での歯科診療も対応可能な車両として誕生しました。

 4月18日(よい歯の日)の午前中には、稲葉神社(岐阜市)でお祓いを済ませ、午後1時から県歯会館で披露式を行いました。式の中ほどから暴風雨となり、雨の中でのテープカットとなりましたが、お蔭様で無事終了することができました。

 現在は、5代目の旧車両を運用しておりますが、最後の整備をして、5月ごろから正式運用が開始されます。

【歯科保健診療車「けんし8020」とは】

 県の委託により県内の障がい児(者)施設などを訪問して、歯科健診や予防処置を行っており、バスという機動性を利用して5代目の診療車は、東日本大震災に災害支援を行うなど歴代の車両は災害支援にも活躍しております。

 

SKE48の歯科衛生士の体験がGYAO!で配信開始


 6月5日(水)1815分からのぎふチャン「Station!」の番組内の「SKEの岐阜県だって地元です!」のコーナーでSKE48のメンバー3人(北野瑠華さん、井田玲音名さん、高畑結希さん)に歯科衛生士体験をしていただきました。その放送内容が、動画配信サイト「GYAO!」でも視聴可能になりました。ぜひ、ご覧下さい。

 
【動画はこちらから】
 

   SKE48メンバー3人による歯科衛生士体験動画



                

平日(木・金)の障がい者への歯科診療をスタート!

平日(木・金)の障がい者への歯科診療をスタート!


 7月5日(金)午後1時から岐阜県口腔保健センター障害者歯科診療所が、平日の診療を木曜日(午前)と金曜日(午後)に限定して開始しました(土日もこれまで通り診療)。

 これまで障がい者専用の同診療所の診療は、土日のみの受け入れ体制だったのですが、朝日大学医科歯科医療センターで約20年障がい者歯科医療に携わってこられた橋本岳英歯科医師を同診療所に常勤で迎えたことによって可能になりました。


岐阜県口腔保健センター障害者歯科診療所の診療時間


   
※木・金・土日ともに、9:00~9:30および16:30~17:00は、急患のみの対応となります。

   

岐阜県民の歯・口腔の健康づくり条例の改正案が議決

岐阜県民の歯・口腔の健康づくり条例の改正案が議決

 全国的にも初の「歯科衛生士の確保・養成及び資質の向上」などの文言が入った同条例の改正案が、6月27日(木)に開催された阜県議会定例会(令和元第3回)で可決されました。

 

 平成22年4月に同条例が初めて制定され、2年連続で骨太の方針に歯科の重要性が明記される中、国の動きに対応すべく改正がなされました

 

△岐阜県民の歯・口腔の健康づくり条例の一部を改正する条例案

  ※岐阜県議会のホームページ

https://www.pref.gifu.lg.jp/gikai/teireikai/heisei31/dai3/giinhatsuan01-3/kengi11.html

噛み癖ありますか?

 皆さんの利き手は右・左どちらでしょうか?利き足(軸足かもしれませんが)は?靴を履く時、風呂に入る時など、決まった足から入りませんか?それはあって当然ですが、食事の時はどうでしょうか?右側・左側のどちらかが噛みやすい、噛みにくいのであれば、それはちょっと要注意です。

 本来、肉食動物はどの方向からでも獲物を捕らえなければいけません。片側からしか捕れないようでは獲物を得る確率が半分になってしまいます。草食動物も片噛みをしていては片側の歯ばかりすり減ってしまい、噛めなくなってしまいます。なのでどちらの動物も両側を均等に使っています。

 しかし、人間という動物はどうもそうではないようです。患者さんに聞くと、多くの人が噛み癖を持っています。噛み癖が原因でトラブルになっている人もいるかもしれません。

 噛み癖があると、得意な側の歯に過度な負担がかかるという大きな問題があります。2人で持つ荷物を1人で持ち続けるには限界があります。いずれ持てなくなってしまいます。歯も同じです。得意な側で噛めなくなった時、反対側で噛もうとしても、もともと不得意になった原因があるわけなので、なかなかうまく噛めません。そうならないためにも、早めに噛みにくい側をつくらないように処置をすることが大切です。

 特に、学童期の子どもは乳歯の生え変わりの時期にぐらぐらの歯を使わずにいて、そのまま片噛みの癖がついてしまったり、食事の時に横を向いてテレビを見る事により、自然に片噛みになってしまいます。

 子どものうちから片側ばかりで噛んでいると、顔の形が左右非対称に発達してしまいます。左右対称の方が人に与える印象が良いそうです。それを放置すると、体までゆがんでいくという説もあります。四十肩、五十肩は片噛みによる体のゆがみが原因と言う整体の先生もいます。

 人間の体は完全に左右対称とは言えませんが、片側に負担をかけすぎることは体にとって良いことではありません。「予防に勝る治療はなし!」左右均等に使えるように気をつけてください。


歯とジュースの関係

 近年、スマートフォンの普及により、インターネットのニュースを見る機会が増えています。歯に関連する記事も目にすることがあります。その中に甘い炭酸ジュースが歯を溶すというものがありました。
 歯は口の中のpHの変化によって成り立っていると言っても過言ではありません。pH5.5が境界で、それよりも低くなる(酸性になる)と歯のカルシウムなどが溶け出す「脱灰」が始まり、高くなる(アルカリ性になる)と唾液中に含まれるカルシウムなどを歯に取り込む「再石灰化」が進んでいきます。む歯菌は自分のエネルギーを得るために砂糖を分解しますが、そのときに酸を作ってしまいます。それに加えてプラークという白い膜のようなものも作ってしまうため、その中のpHが下がり、歯が溶かされるといった状態になっていきます。歯磨きはそのプラークを除去するという目的で大切になります。
 甘い炭酸ジュースはそれ自体が酸性です。そのため、飲んだ時に一時的にpHが下がって脱灰が始まり、その後、唾液により徐々にpHが戻り、5.5を超えると再石灰化が始まります。このように脱灰と再石灰化が繰り返されることで歯は維持されていきますが、このpH5.5を超える前、または超えて間もないうちに再びジュースを飲んだ場合、十分な再石灰化が始まる前にpHが下がり、脱灰ばかりになってしまいます。それがいわゆる「歯を溶かす」状態です。そうならないためには、飲んだ後は水やお茶で洗い流す、キシ リトールガムをかむなどして唾液がたくさん出るようにするといった対処、そして第一にジュースのだらだら飲みをしないことが大切になります。
 徐々に寒くなり、夏のように飲み物を多く口にする時期ではないですが、暖房器具などによる隠れ脱水もあり、保水のためにスポーツドリンクを飲むこともあると思います。しかし、市販のスポーツドリンクも砂糖が含まれるpHの低い飲み物です。歯を大切にするためにだらだら飲みをせず、飲んだら水で洗口をしたり、お茶で洗い流したりすることをおすすめします。

あなたの歯磨き方法正しいですか?

 先日、患者さんに「先生、毎日3回歯磨きしているのに、どうして歯周病になるのでしょうかねぇ?」と言われ、少々厳しい言い方ですが、「磨いているのと、磨けているのは違いますよ。正しい歯磨きの方法を習って帰ってくださいね」と答えました。
 歯科疾患実態調査によると、95%以上の人が毎日歯を磨く習慣があると答えています。一方で、40歳以上の80% 以上の人が歯周病にかかっているという結果もあります。つまり、歯磨きはしていても磨けていない患者さんがたくさんいることになります(歯周病の程度も人によって違うので、まったく磨けていないわけではないですが)。 「では、歯磨きではなく、他の方法(例えば、うがい薬や歯磨き粉など)で歯周病が治らないですか?」と聞かれることもあります。残念ながら、歯に付着する汚れ(歯垢、プラーク)はバイオフィルムと呼ばれ、細菌が何層にも重なってできているため、薬剤の効果はほとんど期待できません。歯科医師としても、何か画期的な薬やもっと簡便な方法があれば、介護の必要な方などは非常に助かるのに-と思うのですが、ブラシで物理的にバイオフィルムを壊すこと以上に良い方法がないのが現状です。
 治療室で歯科衛生士が歯磨き指導をしていると、「この年になって歯磨きを習うなんて恥ずかしいわ」、「この間も習ったのに磨けていないなんて情けない」という患者さんの声を聞くこともあります。ですが、人によって口の中の状況は歯並びも、歯周病の程度も違うので、その人に応じた歯磨き方法を習う機会はなかなかありませんし、すべての歯をしっかり磨くことは大変難しいことなのです。
 歯周病の治療の大前提に原因除去療法という考え方があります。簡単に言えば「病気の原因を取り除くことで歯周病を治す」という考え方です。歯周病は歯の表面についた汚れ(歯垢)が、歯茎に腫れ(炎症)を起こすことで始まります。したがって、歯磨きによって汚れを落とすことは、歯茎の炎症を抑える治療そのものとも言えるのです。
 歯周病は生活習慣病の一つとされています。自分自身に必要な歯磨きの方法をチェックし
て、それを継続することで口の健康だけでなく、全身の健康にもつながります。歯磨きをしているのに血が出たり、歯茎が腫れたりすると感じている方は、一度歯科を受診し、正しい歯磨きの方法を習うといいかもしれません。実際に「歯磨き方法を変えるだけで歯周病が改善した」と実感する患者さんも大勢います。