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2012年3月の記事一覧
甘いものでむし歯予防?
一昔前は甘いものを食べるとむし歯の原因になるとよく言われたが、最近は歯ブラシ・歯磨き剤などと一緒にガムやチョコレートなどを販売している歯科医院も多い。こういったものは市販のガムやチョコレートよりやや高価だが、キシリトール配合でむし歯予防など歯によいと言われている。
むし歯の大きな原因の一つは「砂糖」である。砂糖は口の中のむし歯原因菌(ミュータンス菌)を増殖させ、歯垢(プラーク)が多くできるようにする。プラーク内のミュータンス菌は酸を産生し歯を脱灰させむし歯が進行していく。しかし1997年4月厚生省(現厚労省)に認可されたキシリトールは自然由来の甘味炭水化物(糖アルコール)で、プラーク内の酸の産生がなく歯が脱灰しない。糖アルコール類の全てがこの性質を持つが、キシリトールのみがこれに加えて唾液分泌促進作用とミュータンス菌の増殖を阻害しプラークの量と付着性を減少させ、歯の再石灰化を促進させる性質を持ち、むし歯を予防することができる甘味料である。キシリトールをはじめとした糖アルコールは胃や腸で消化吸収されにくいため、カロリーは砂糖よりも低く(キシリトールは砂糖の75% )、血糖値を急激に上昇させることもないためインスリン分泌も刺激しにくい性質を持っている。
最近はキシリトールも随分と普及し、各メーカーはプラスαの要素を取り入れていることが多い。また市販品と歯科医院専売品を区別している場合もある。歯科医院専売品は100% キシリトール使用だったり、CPP―ACP(牛乳由来で口の中で溶けやすいリン酸カルシウムと乳たんぱくからできた複合体)により再石灰化の機能の強化成分が2倍配合されていたり、POs―Ca(リン酸化オリゴ糖カルシウム溶解性の高く維持するイオン性のカルシウム)により再石灰化機能を強化している。それぞれの研究により初期むし歯に対応した機能を強化している。市販品の場合は予防に適さないものもあるが、歯科医院専売品の場合は、どれもpH5.5を下回るものはなく予防ではこちらをおすすめしたい。またチョコレートも歯科専売品があり、100% キシリトール配合や、カカオ36% 以上で味も良く緑茶カテキン配合のものがある。こういった商品は歯科医院ごとに取り扱いが違うので興味を持ったら一度聞いてみるとよい。
キシリトールは消化吸収されにくいため、一度に大量を摂取すると下痢の可能性があり注意が必要である。あくまでもむし歯予防の補助のものであり、日ごろの歯磨きが必要不可欠である。
最近はキシリトールも随分と普及し、各メーカーはプラスαの要素を取り入れていることが多い。また市販品と歯科医院専売品を区別している場合もある。歯科医院専売品は100% キシリトール使用だったり、CPP―ACP(牛乳由来で口の中で溶けやすいリン酸カルシウムと乳たんぱくからできた複合体)により再石灰化の機能の強化成分が2倍配合されていたり、POs―Ca(リン酸化オリゴ糖カルシウム溶解性の高く維持するイオン性のカルシウム)により再石灰化機能を強化している。それぞれの研究により初期むし歯に対応した機能を強化している。市販品の場合は予防に適さないものもあるが、歯科医院専売品の場合は、どれもpH5.5を下回るものはなく予防ではこちらをおすすめしたい。またチョコレートも歯科専売品があり、100% キシリトール配合や、カカオ36% 以上で味も良く緑茶カテキン配合のものがある。こういった商品は歯科医院ごとに取り扱いが違うので興味を持ったら一度聞いてみるとよい。
キシリトールは消化吸収されにくいため、一度に大量を摂取すると下痢の可能性があり注意が必要である。あくまでもむし歯予防の補助のものであり、日ごろの歯磨きが必要不可欠である。