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2012年11月の記事一覧

口臭予防

 口の健康が全身の健康に関係があることはよく耳にするだろう。口の健康はQOL(生活の質)の向上にも影響がある。歯や口に自信を持って健康で長生きするためには、むし歯・歯周病に対しての予防管理、そして口臭対策も大きな要因になるだろう。
 口臭は特別なものではなく生きている人なら誰しも少なからずあるものだ。口臭で困ることの一つに自分であまり感じないことだ。嗅覚には同じ臭いを長時間嗅いでいると、その臭いに慣れてしまう順応反応があるので自分の臭いを把握することは難しい。程度には個人差があるが、相手に不快感を与え、対人関係に影響を及ばさないよう口臭予防が重要となるだろう。
 口臭のある人の約8割は口腔内の清掃不良や歯周病、むし歯、舌苔、ドライマウス(口腔乾燥)など口の健康トラブルが原因といわれている。口腔内の嫌気性菌数が増殖し、タンパク質を分解して、硫化水素、メチルメルカプタンなどの揮発性物質を作る。例えば、生ゴミ臭、卵や魚、野菜の腐ったような臭いが特徴的だ。他にも糖尿病、腎疾患、耳鼻咽喉、呼吸器疾患など全身的疾患からくる口臭もある。
 歯周病は原因である歯垢、歯石除去、むし歯は治療を行い口腔内を清潔に保つことで口臭は軽減・改善する。ドライマウスは舌の運動・唾液腺マッサージを行い唾液腺を刺激することで唾液の分泌促進をさせることも有効だ。舌苔の清掃は口臭の予防効果が高いので積極的に取り組んでみよう。舌ブラシを使用する場合は弱いソフトタッチで行うことがポイントだ。
 もちろん口臭は病気からくるものばかりではない。起床時に口の中がネバネバして不快に感じることがある。これは夜間唾液量が減少し細菌が増殖するからだ。また、空腹や緊張、ストレスがあるときにも口臭が強くなる。
 これらの生理的口臭は一日の中で変化するが、ゼロになることはない。またニンニクなど臭いの強いものを食べた後は、口に残った汚れから直接臭う場合と、体内で消化吸収された臭い物質が血中に入り、肺から呼気として排出される場合がある。一時的なことで誰もが経験をするので相手が不快に感じるレベル以下であれば、あまり気にすることはないだろう。
 口臭予防対策の基本は口を清潔にして定期健診を受けることである。また、生活習慣病、全身疾患の予防に心がけ、息さわやかに豊かな生活を送ろう。