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2013年9月の記事一覧

口腔ケアでいきいき健康生活

 近年、う蝕や歯周病などの口腔疾患や口腔清掃状態が、心疾患、脳血管疾患、糖尿病、早産、低体重児出産や誤嚥性肺炎など全身疾患に影響していることが明らかになり、口腔ケアの重要性が認知されるようになってきた。う蝕や歯周病は口腔細菌による感染症であるが、生活習慣病としての一面もある。口腔ケアは一般的に口腔の清掃と考えられがちであるが、生活習慣の改善や食育、口腔機能の維持回復、栄養状態の改善なども含まれる。特に要介護高齢者においては、口腔機能の維持回復、栄養状態の改善などが重要である。
 歯が抜け、口腔機能が低下し、しっかりとした咬合(かみ合せ)が得られない高齢者は、体のバランスが保てなくなり転倒しやすくなるといわれている。総義歯の人が義歯を外して歩行すると歩幅が小さくなり、スピードも遅くなるといわあごれているように、咬合や顎の安定は体のバランス維持に影響している。
 口腔機能や摂食嚥下機能が低下すると、栄養状態が悪化し生活機能の低下や免疫機能の低下を招き、感染症にかかりやすくなる。生活機能の低下は、さらなる口腔衛生状態の悪化を招き、口腔細菌の増加、嚥下機能の低下により誤嚥性肺炎を発症しやすくなる。
 歯がなくなったり、義歯を入れていないと上手に食べられなかったり、発音が不明瞭になったり、見た目が気になったりして、人とのコミュニケーションを避けるようになり閉じこもりがちになるといわれている。コミュニケーションの低下や閉じこもりにより、高齢者では認知機能が低下するという。また、脳の大脳皮質の感覚野では約40% を口腔が占めており、口腔機能が低下し、口腔からの刺激や情報が減少することによって、脳の働きも低下し、認知機能の低下につながるといわれている。
 このほかにも、口腔機能や摂食嚥下機能の低下が全身状態に影響するとの報告は多くみられる。逆に、寝たきりの方が口腔ケアにより口腔機能が改善し、胃瘻から経口摂取が可能となり、栄養状態、運動機能が回復し、自力で起立可能となった症例もある。
 口腔ケアで口腔の清潔を保ち、より多くの歯を残し、口腔機能、摂食嚥下機能を維持、回復することが生活の質(QOL)の向上につながり、介護予防や要介護度を改善し、健康寿命の延伸になる。

認知症との関わり

 そもそも、認知症になるとおおむねどんなことが起きるのか把握しておく必要がある。加齢と共に、物忘れや人の名前がとっさに出てこないことが起きる。偶然、道で会ってあいさつしているのに、顔は分かるのに名前が出てこない。後になっても思い出すことがないし何を思い出そうとしていたかも忘れてしまう。故に出掛けても、どこに何をしに出掛けたのか忘れてしまい、さらには帰る家もどこか分からなくなってしまう。本人は「最近何か様子が変だ」と思い病院を受診して分かる。
 歯科を受診される場合は、大抵家族の付き添いがあり、これらのことを頭に入れて、診療に臨む。本人の話を十分に聞くことも大切だが、何分か経過後に同じ質問をすると全く違う返答だったりする場合がある。本人にしてみれば、毎回が本当のことで前と違う認識がもてない。そのため特に視診が大切になってくる。隅から隅までじっくりと観察し、異常部分を歯科医師自ら見つけ出す努力を惜しんではいけない。
 次に触診であるが、これも非常に大切である。術者の指先に目が付いているかのごとく診なければならない。本人は、時系列で症状を説明できないため、判断するのが難しい場合があるが、よく診て本人および家族に、十分説明することが必要である。思い込みで進めてトラブルにならないよう説明と同意が健常者以上に必要である。
 また、口腔内清掃が、低下している場合が多いため注意が必要である。ブラッシングには見守りが必要で、きれいに磨けていない場合が多く見受けられる。義歯を使用している場合には、流水下で十分に洗い流し、洗浄剤に浸けておくことが望ましい。高齢者の場合は、誤嚥性肺炎に気を付けることも重要である。
 少しでも減らせるリスクは、少なくする努力を怠ってはならない。一方的な医療を、押し付けたり画一的にならないよう、一人一人に向き合って共によくなるよう、いつも心がけて診療に臨むことが肝要である。誰もが罹患する可能性があるのだ。間違った情報に惑わされることなく、正しく認知症を理解し、自分ならどうするかを普段から考えておき、なにげない支援に心がける。一番苦しいのは、認知症になってしまった本人で、そのことを常に頭の隅に置いて診療することが、重要なポイントである。

認知症との関わり

 そもそも、認知症になるとおおむねどんなことが起きるのか把握しておく必要がある。加齢と共に、物忘れや人の名前がとっさに出てこないことが起きる。偶然、道で会ってあいさつしているのに、顔は分かるのに名前が出てこない。後になっても思い出すことがないし何を思い出そうとしていたかも忘れてしまう。故に出掛けても、どこに何をしに出掛けたのか忘れてしまい、さらには帰る家もどこか分からなくなってしまう。本人は「最近何か様子が変だ」と思い病院を受診して分かる。
 歯科を受診される場合は、大抵家族の付き添いがあり、これらのことを頭に入れて、診療に臨む。本人の話を十分に聞くことも大切だが、何分か経過後に同じ質問をすると全く違う返答だったりする場合がある。本人にしてみれば、毎回が本当のことで前と違う認識がもてない。そのため特に視診が大切になってくる。隅から隅までじっくりと観察し、異常部分を歯科医師自ら見つけ出す努力を惜しんではいけない。
 次に触診であるが、これも非常に大切である。術者の指先に目が付いているかのごとく診なければならない。本人は、時系列で症状を説明できないため、判断するのが難しい場合があるが、よく診て本人および家族に、十分説明することが必要である。思い込みで進めてトラブルにならないよう説明と同意が健常者以上に必要である。
 また、口腔内清掃が、低下している場合が多いため注意が必要である。ブラッシングには見守りが必要で、きれいに磨けていない場合が多く見受けられる。義歯を使用している場合には、流水下で十分に洗い流し、洗浄剤に浸けておくことが望ましい。高齢者の場合は、誤嚥性肺炎に気を付けることも重要である。
 少しでも減らせるリスクは、少なくする努力を怠ってはならない。一方的な医療を、押し付けたり画一的にならないよう、一人一人に向き合って共によくなるよう、いつも心がけて診療に臨むことが肝要である。誰もが罹患する可能性があるのだ。間違った情報に惑わされることなく、正しく認知症を理解し、自分ならどうするかを普段から考えておき、なにげない支援に心がける。一番苦しいのは、認知症になってしまった本人で、そのことを常に頭の隅に置いて診療することが、重要なポイントである。