歯科コラム

コラム

やっぱりセルフケアは大切!!

やっぱりセルフケアは大切!!

 口腔の健康維持は、毎日のセルフケアから始まります。日常生活にセルフケアを意識付けることで、お口の病気、噛む・飲み込む機能の低下といった症状を未然に防ぐことができます。毎日の歯みがきなどのセルフケアが主役で、歯科医院で受ける定期的なプロフェッショナルケアはそのサポートなのです(プロフェショナルケアでは、主に歯科医師・歯科衛生士が行う専門的な口腔ケアのことで、具体的には、歯石除去・歯のクリーニング・歯みがき指導・フッ素塗布などが行われます)。

 セルフケアのポイントは、正しい歯みがき方法と、適切なオーラルケア用品を使うことです。歯の形態・歯並びは人によってそれぞれ異なりますので、自身でみがきやすいと思っている歯ブラシが、実は歯に合っていない場合もあります。一度かかりつけの歯科医院の歯科医師や歯科衛生士にアドバイスをしてもらいましょう。

 ブラッシングの方法は何通りもありますが、歯に対して歯ブラシの毛先を斜めに当てて、弱い力で小刻みに振動する方法がおすすめです。歯周ポケットに極細毛先を入れて、プラーク(歯垢)をしっかり取るというイメージがあると思いますが、歯周ポケットに入れようと無理に歯ブラシの毛先を強く押し付けると、過剰なブラッシング圧となり、歯間が退縮してしまう原因にもなります。

 また、フロスや歯間ブラシの使用もおすすめです。歯と歯の間の歯肉が退縮している人には歯間ブラシは必須で、これもサイズ選びが重要です。歯間ブラシを通した時に、歯茎に圧迫を感じる場合はサイズが大きすぎるため、歯茎が下がってしまいます。歯茎を圧迫しないやや小さめのサイズを選び、前後だけでなく、手前・奥・上・下方向に動かします。少し斜めに歯に沿わせるようにしましょう。

 就寝前の歯みがきは特に大切です。就寝中に口腔内細菌が増殖するため、丁寧なブラッシング・フロス・歯間ブラシなどのセルフケアをしっかり行いましょう。

 自分のお口の健康を保つ主治医は皆さん自身です。自分のお口の中に関心を持ち、オーラルケア用品を見直して、日々のブラッシング、口腔ケアを充実させていきましょう。