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2014/03/19

血をサラサラにする薬を飲んでいると抜歯できない?

Tweet ThisSend to Facebook | by:事務局
 「先生、歯がグラグラで、ご飯が食べにくい。これから抜歯して。血をサラサラにする薬は昨日から飲まずにきたから」と突然、脳梗塞の既往がある患者さんが診療室をたずねてきた。内科主治医へ問い合わせると、バイアスピリンという抗血小板薬を服用中とのことだった。口の中を診察すると、右下奥歯の歯周病が進行しており、かなりグラついていた。「歯が自然に抜けるのを待っていたけど、なかなか抜けなくて。自分で抜こうと思って頑張ったら、歯に触れるだけで痛くなって…」と涙目で患者さんが話したので「自分の判断で飲み薬の服用を中止すると、後で大変なことになるかもしれません。血をサラサラにする薬は、帰宅後服用してくださいね」と私は答えた。「それじゃ、今日は抜歯できないの?」と患者さんが尋ねたので「ご飯が食べにくいのは困りますよね。先ほど内科主治医の○○先生に問い合わせたところ、    心臓の状態は安定しているので、抜歯しても問題ないそうです。これから抜歯しましょうか。」と答え、患者さんの抜歯を行った。抜歯後、痛みや出血はなく、一気に楽になり、普通の食事が取れるようになったと翌日感謝の言葉をもらった。
 心臓や脳血管の病気の治療で、血をサラサラにする薬といわれている「抗凝固薬※1や抗
血小板薬※2」を服用している患者さんは少なくない。以前は抜歯が必要と診断してから上
記薬剤の休薬を内科主治医へ依頼していた。
しかし「脳梗塞患者が抗血小板薬の服用を中止すると脳梗塞の発症率が3倍以上になり抗
凝固薬の服用中止で約1% に重篤な脳梗塞が発症した」と報告され、抗凝固薬や抗血小
板薬の休薬は見直されるようになった。現在、抜歯は抗凝固薬のワーファリンを原疾患
に対する至適治療域にコントロールした上で、継続下で抜歯を施行することが望ましく、抗血小板薬も継続下での抜歯が望ましいとされている。それでは抗凝固薬や抗血小板薬を服用しているすべての患者さんの抜歯が大丈夫なのだろうか。実はすべてではなく、安全に抜歯を行うための基準が設けられている。ワーファリンを服用している患者さんでは、PT―INR(ワーファリンの量の調整の際に使用される血液凝固能検査)が3.0以下であれば休薬せずに抜歯が可能だ。さらに抗血小板薬は、毛細血管や静脈枝の多い口腔粘膜での出血にほとんど影響しない。よって抜歯の際、抗血小板薬の中断の必要はない。くれぐれも「血をサラサラする薬」を自己判断で中止せずに歯科医院を受診してほしい。
※1 抗凝固薬に分類されるもの:ワーファリン®、ヘパリン剤など。※2 抗血小板薬に分類されるもの:バイアスピリン®、パナルジン®、プレタール®、エパデール® など。

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