歯科コラム
あなたに合った歯ブラシの選び方

毎日使う歯ブラシですが、何を基準に選んでいますか?自分に合った歯ブラシ選びには5つの基本条件があります。
1.ヘッドの大きさは前歯2 本分ほどの小さめが基本で、口が小さい人や奥歯が磨きにくい人にはさらに小さいものが適しています。
2.毛のかたさは「やわらかめ」から「ふつう」が望ましく、歯肉が弱い人や出血がある人には「やわらかめ」、しっかり磨きたい人には「ふつう」が適します。「かため」は歯や歯肉を傷めることもあるので、注意して使用しましょう。
3.毛先の形は、平らな毛先は表面清掃に、先細毛は歯肉との境目や歯間に有効です。迷ったときは先細かミックスがおすすめです。
4.ヘッドの薄さと植毛密度は奥歯や歯並びの凹凸に届きやすい特徴があります。
5.持ちやすさも重要で、滑り止め付きで太すぎないものが理想です。
さらに、状況別の選び方もあります。歯肉が腫れやすい人は小さめのヘッドで先細・やわらかめのブラシを、知覚過敏や歯肉が下がっている人はやわらかめで先細を選び、研磨剤の強い歯磨き粉は避けましょう。インプラントやブリッジの人は同様のブラシに加え、ワンタフトブラシやスーパーフロス(専用のフロス)の併用が有効です。親知らず周囲や奥歯に届きにくい場合も、小さめのヘッドやワンタフトブラシが役立ちます。
歯ブラシだけでなく、補助清掃ツールも欠かせません。フロスや歯間ブラシは毎日使い、自分に合ったサイズを選びましょう。舌ブラシは原則1日1回の使用をおすすめしま
す。
歯ブラシ交換の目安は1〜3カ月に一度、毛先が広がったら早めに替えることが大切です。風邪の後も衛生面から交換を推奨します。
磨き方の基本は力を入れすぎず、歯と歯肉の境目に対して約45度の角度で小刻みに動かすことです。ゴシゴシと往復せずに、一本ずつ丁寧に磨きましょう。順序を決めて全体を磨き残しなくケアするのが理想です。選び方や磨き方に迷ったら、かかりつけの歯科医院に相談することをおすすめします。